2011年05月03日

峠,峠,峠

4月24日(日)午前7時半頃,自宅を出発。
 先週より少し遅い出発だ。
 いつものように近所のセルフでガスを満タンにする。 
 今日は,先週コーヒーを入れたあの廃村集落で,もう一度コーヒーを飲む予定。
 伊勢湾岸道も渋滞しておらず,このまま高速道をどこまでも走っていきたい衝動に駆られるが,湾岸桑名ICで下りる。
 今朝は先週に比べ,若干肌寒い。
 先週革ジャンの下にインナーダウンを着るなら,今日こそ着るべきだったと少し後悔する。
 国道421号線に折れる交差点にあるコンビニで,おにぎり一個の朝食をとる。ついでにどこか山奥で食すであろう昼食も購入する。
 目新しい石榑峠のトンネルを抜け,東近江に下りる。
 そして,いよいよあの三桁県道に入る。
 天気は先週の方がいいのだが,それでも晴れている。
 林道ばりの狭い曲がりくねった道を,400kgのエレグラに負けそうになりながら走る。当然だが,ローやセカンドの半クラも駆使。
 いつものことだが,三桁県道・国道を一日走ったあとは,自宅付近の細かな一方通行の左折や右折が異常にストレスなく通過できる。400kgの車体をヒラヒラ感覚で操っているかのように。
 ただし,重いのは重い(笑)。自宅庭での取り回しがそれなりにできるようになったのは,購入後1年を経過したぐらいからだから。

 林道,いや県道をさらに進むと,まだちらほら花びらが残っている桜の木が目立ってきた。あの場所はもうすぐそこだ。
 小さなカーブを抜けると,「なんか別世界だなぁ~」,とその風景に思わずつぶやいてしまうあの場所に到着。
 まずはカメラを取り出し,付近を撮る。相変わらず人がいない。
 そろそろコーヒーセットを…とリヤボックスに手をかけたとき,ジムニーが一台入ってきた。ちっ,と舌打ちをすると,今度はぞくぞくと軽トラが侵入。
何やら荷台に檻を積んでいる。
 犬だ。
 車から降りてきたじいさんたち。
 『ほぇ~こりゃまたぴかぴかの単車やなぁ~』
 『だびっどそんやてぇ~』
 『わしもこれに乗れるんやで。免許は持ってるけど金がないからなぁ~わっはっはっは』
 『メグロの450までは乗ってたんやけどなぁ~』
 ・・・
 等々,思い思いの感想,武勇伝を披露。
 どうやら,地元の猟師?猟友会?のおじいさんたちのようだ。
 『この間,あの沢で尻だけ見よったんやけどな,構えたら逃げよったわ!』,などと話していたから。
 30分は時間を取られたが,その場所から見える広場が無料のキャンプ場であることや,キャンプ場に水道はないが上の沢の水なら飲める等の情報を聞くことができた。
 コーヒーは先週飲んだし,何よりもこの土地の主役はじいさんたちだから,よそ者の俺は舌打ちなどできる立場ではないな,と若干反省(笑)。
 そろそろ行くか。まだまだ走りたいし。ヘルメットを被る。
 『またこれの音がいいんよなぁ~』,とヘルメット越しに聞こえた直後にセルを回すと,『おっう!』と想像より大きな音に大層驚いた様子(爆)。
 じいさんたちに会釈をし,『気ぃつけて』の言葉に見送られて出発する。



 走り出してすぐのところで,別の県道と合流。
 先週は右折した。今日は左折だ。



 小さなダム湖畔道を右に左に進み,多賀町に着く。
 ここから国道306号線で鞍掛峠を越えよう。
 でも,そのあとどうするか。
 まだ時間は11時。そのまま帰るのも何だか物足りない。
 しばし地図を眺める。
 二之瀬越。
 北勢町から養老に抜ける県道だ。以前,何度かローライダーで走った道だ。養老から桑名に下りて,伊勢湾岸道で帰ろう。

 左はサイドスタンドエクステンション,右はステップボードのステーを何度か擦りながら峠を越えた。
 

 伊勢湾岸道を金城埠頭に向かって走りながら考えた。
 今日は大きな峠を三つも越えたんだ。
 距離・時間的に,いつもならまだまだ走り足りない感覚が残るはずなのだが,今日は割と満足している。
 走りのほとんどが山の中だったから?
 コーヒーを飲めなかったのに?
 ひょっとすると,あのじいさんたちとの会話(笑)?

 結局,その理由はわからなかったが,帰宅後,滅多にないことだが,今日のデジカメ画像をテレビで見ながら1時間ほど眠ってしまった。   
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2011年02月25日

日帰りも限界




 日帰り走りも本当に限界にきた。
 休日前夜や当日朝に地図を眺めても,名古屋を中心に蛍光ペンで塗られた軌跡だらけで行先を定めることができない。「よし,今度の休みは走るぞ!」,と週末が近づくだびに意気込んではいるのだが。
 まあ,途中ブランクはあるにせよ,ローライダー時代から今日まで10年も走っていれば当然か。
 やはり,テントを積んで1泊ライドに移行せざるを得ないのかもしれない。
 現状のままだと,ネットでパーツを購入することが楽しみになっていくようで怖い(笑)。
 少しでも散財防止しようと,去年の秋ぐらいからネットで見た商品を購入するためや,講演会を聴きに行くために走ることが増えてきた。大局的に見れば散財なのだろうが,純粋に「走り」を楽しむことはできる。
 神戸で革ジャン・革シャツ購入,金沢での講演会,近場で革パン購入,最近では浜松であのAZサングラスを購入等…。
 まあ,この時期は山間へ入って行くことができないので,なおさら行先も限定されてしまうから仕方がないということもある。昨年を振り返ってみても,GWぐらいでは福井の山間は雪が残っていて,ある峠を越えることができなかったから。

 まあ,ぼちぼち真冬の寒さもほぐれてきたことだし,テントやコーヒーミル,携帯ドリッパーなどを新調しながら(結局散財…),移行していくであろう1泊ライドに備えることにしよう。
  
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2011年01月06日

正月休み最終日

 クリスマスから風邪をひいていた。治りかけたが,自宅の大掃除でぶり返し。再度治る兆しが見えたのに,大晦日から年越しで革ベルトを自作しながらこたつで就寝。またぶり返し。
 元旦,その次の日と睡眠を十分にとり,体調も復活傾向と感じたため,しびれを切らしてエレクトラグライドに飛び乗った。
 10時に自宅を出る。俺にしてはかなり遅い出発。出発直前に,前日購入した「イリジウムプラグ」を装着していたからだ。
 久しぶり(12/29のDラー訪問以来)にエンジンに火を入れる。
 ドッーン!ドッドッドドッドドドッド・・・
 おっ!一発一発がノーマルプラグよりしっかり感じるぞ!
 以前(2000年~2007年)乗っていたローライダーに,同パーツを初装着したときと同様の感じだ。アイドリングでのエンジンからの鼓動も強くなった。ハンドルバーの揺れ方も大きい。実際に走らせてみても,トルクフルになった。
 イイね,イリジウム。さすが,made in japan だ。今度はプラグケーブルも同社製にしてみようか。
 何年か前,もう一台の愛車ビーノにも同プラグと同社ケーブルをおごったら,アイドリングが力強くなったり,最高速がのびたりしたからね。電気系統チューン(という程のことでもないが)も侮れないな。
 そんなこんなで,10時に自宅を出たのだ。
 金城埠頭から伊勢湾岸に乗る。予想していた四日市JCT手前からの渋滞がないようなので,そのまま四日市東まで快調に飛ばす。そこから先は数キロ渋滞だったのだ。
 当てもなく高速を降りたものの,どこへ行こうか。どこでもいいから適当に,と思っても,ハーレーに乗りだした10年前,もっとさかのぼれば16歳で原付の免許を取得して以来,あちらこちらを単車で走りまわったので,だいたいの道は何度も走っている。新鮮さというものは,二度目からは失われるのが世の常だ。
 気が付けば,三重県民の森への標識が目に入った。子どもたちと何度も来た場所だ。



 道路脇に雪が積もっていた。年末年始にかけて降ったのだろう。
 駐車場出入口にはチェーンが掛けられていて中に入ることができず,用足しができずじまい。仕方なく携帯で写真を撮る。デジカメを持ってくるべきだった(泣)。四日市JCTが渋滞していると思ったから,いつもの場所(北勢町)へ行くだけのつもりで出てきたので,レンズを向けることもないだろうとデジカメを持ってこなかったのだ。
 R306を北上する。大安町に入って,石榑峠へと向かうR421に入る。もちろん先の県民の森で見た道路脇の雪で,峠へ向かうことができないのは承知している。しかし,ほんの少しだけ,中学生の頃から知っている峠への道を走りたかったのだ。
 了解です。写真だけ撮って(デジカメ…)戻ります。
 



 中学生の頃,自転車に目覚めてここまで来たな。そして何度目かのトライで,石榑峠を走破した。あの頃一緒にドロップハンドルの10段変速自転車で峠を走破した友人は,今どこで何をしているのだろう。


 2010年式 FLHTC エレクトラグライドクラシック 約400kgの巨体です。 


 ちょうど太陽光が綺麗に写りこんでいた。

 その後光にもかかわらず,翌日(1/4・火)の休み明け初出勤時でも,依然鼻閉・鼻汁・倦怠感等の症状改善は見られなかった(笑)。
 しかし,ほんのわずかでもハーレーで走ることができ,幸せな気分になることができた。年末に購入した革パンも,購入後初めて履くことができた(ただし,ブーツカットがあんなに裾からの風の侵入があるとは想像していなかった)。

以上
  
Posted by kz-blues at 00:57Comments(0)TrackBack(0)ハーレー