2011年12月12日

備忘録 その1

2011年9月24日(土),彼岸で志摩市に帰った。








志摩は,俺の生誕の地であり,3歳まで過ごした地でもある。  
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2011年12月11日

30年ぶりのドロップ車

  息子の自転車の前後タイヤとチューブが劣化してきたので,交換すべく近所の自転車量販店に出向いた。パーツだけ購入し,交換等は俺がやるつもりだったのだが,パーツ代と新車車両価格を比較したところ,お得感がそれほどないことに気付き,車両購入の方を選択した。
 その帰り道,何となく『自転車か』,と妙に引っ掛かった。
 週末のウォーキングももう何年もやっていて,コースや距離もいろいろ変えて歩いてきたのだが,そろそろ飽きてきたというか,新しいことを始める時期というか
 そんな折,『自転車か』という出会いの予感。
 思い起こせば小学校5年生の頃,初めて今でいうママチャリで遠出をした。往復40kmぐらいだったが,帰宅後,少し大人になったような気がした。
 中学生になり,親に買ってもらったドロップハンドル,10段変速(今でいうランドナー)でさらに遠くへサイクリングに行った。県内や隣接する他県にまたがる峠を越えたり,キャンプ道具を積み込んで7時間かけて日本海を目指したりした。また,生意気にも「サイクルスポーツ」という月刊誌を購読し,サイクリングに出かけた夜には,サイクルレポートもどきを書いていた。
 それが高校進学直前,無免許で原付を乗り回していた悪い()同級生に勧められるがまま,アクセルを握ってしまった。当然の流れとして,興味・関心が原付へと移行する。
 進学後,悪評高き管理教育の愛知県に君臨していた四ナイ運動(免許を取らナイ,単車を買わナイ忘れた)の中,16歳の誕生日とほぼ同日に原付免許を取得する。
 理解ある父親(元ライダー,2台のオートバイを所有していたらしい)の粋な助言により,新車でヤマハRX50を購入。2サイクルだったが,そのエンジンの振動やその造形美に圧倒され,エンジンを載せた二輪車の移動距離にも感動した。
 以降,中型,大型とオートバイの階段を上り,排気量が大きくなればなるほど,ますますその魅力に取り付かれていった。

 通学のみに使用し,それ以外の時間には目もくれなくなってしまった自転車。何のきっかけかは忘れたが,駐輪場でほこりをかぶっていた自転車のハンドルをドロップからフラットに交換したこともあった。
 しかし,それからしばらくして盗難に遭い,その自転車は消えた。
 中学生の自分を未知の世界へと連れて行ってくれた相棒を失ったのに,50CCの排気量をもつオートバイにすっかり魅せられていた俺は,特に動揺することもなかった。
 そして,その日を境に,俺にとっての自転車にかかわるすべてが,忘却の彼方へ行ってしまった。

 11年前からハーレーに乗っている。
 2年前に2台目となる現在のハーレーに乗り換えた。
 不思議なことがある。
 原付から数えて現在のハーレーに至るまで10台近くのオートバイに乗ってきたが,新しいオートバイが納車されると,必ず走りに行く場所がある。
まるで儀式か何かのように,そこへ向かう。
「よし,あそこへ行こう」ではなく,何となくハンドルがその方向に向いている。
 それは,中学生の頃,あのドロップハンドルで何度も挑戦してやっと越えることができた峠だ。
 でも,なぜあの峠に向かうのだろう。
 単なる偶然?
 それとも,あの頃の自分に戻るため?
 あの頃の自分に会いに行くため?
 

 11月7日(),自転車が届いた。
 2011 GIOS SPAGIO(ジオス スパジオ)
 とにかくたくさんのメーカーの中からジオスを選択したのは,その色,「ジオスブルー」が鮮やかだったからに他ならない。当然パソコンではその色となりは伝わってこないので,実車を確認すべく,地元では有名なサイクルショップ(中学生の頃よく通ったショップ)へ何度も出向いた。
 何度見てもそのブルーの自転車は,「いい色だなぁ」,と俺をうならせた。
 そのショップに展示してあった車種はピュアフラットだったが,ジオスブルーを俺に印象付けるには必要十分だった。
 ちなみに,今回候補に上がった車種は,ピュアフラット,ピュアドロップ,ナチュール,そしてスパジオ,とすべてジオス。この順番で興味・関心が移っていき,最後にスパジオに決定した。
クロスバイクというカテゴリーを雑誌で初めて知り,俺の用途ならクロスバイクなのかな,と考えていたのだが,どうもあのスリムな車体にフラットバーというスタイルが好きになれなかった。なおかつ,ひょっとして,ちょっとした林道(自転車でもかい)なんかも走りたいかもしれない。さらには,長距離も走りたい。
 ドロップハンドルならロードレーサー?でもアスファルト専用で,ちょっとしたダートでも走れない。
 ダートならマウンテンバイクじゃないのか?確かにタイヤもゴツいし,高価な車種ならそれなりのサスペンションも付いているが,重いし,長距離走行に向かないのでは?
 とにかく,一番外せないのはドロップハンドル。
 クロスバイクのハンドルを購入後ドロップハンドルに交換しようか,とも考えたが,ショップの兄さん曰く,『かなり高くつきますよぉ~』,とのこと。さらに詳しくたずねてみると,シクロクロス(もちろん初耳)というカテゴリーの車種が俺のイメージに近いことが判明した。
 それ以降もネットや雑誌で他社の車種も調べたが,どうしてもジオスブルーを超えるカラーが見つからない(結局色?)。
 結局,ジオスの中から選択することは決定し,車種はピュアドロップか,と決めかけた頃,特価販売していたスパジオが目に留まった。11年モデルだが,コンポーネントが12年モデルより良さそうだし,定価が若干12年モデルより高いのに,当該店舗での販売価格が同一(笑)。シフトレバーの位置も,中学生の頃乗っていたドロップハンドルと同じ位置。ピュアドロップのように,ハンドルの水平位置に補助のブレーキレバーも付いていない(ゴチャゴチャしていて美しくない)。
 泥除けとフロントキャリア付というスタイルに最後まで悩んだが,どうしても嫌なら外せばいい。今になって思えば,中学生の頃乗っていたランドナーと同じスタイルじゃないのか,と(笑)。
 シクロクロスではなく,「ツーリング」というカテゴリーの車種であったが,タイヤはお好みでそれ用のものに交換すればいい。しかも,「ツーリング」ということばの響きがよかった。所有するハーレーもツーリングファミリーだし(笑)。
 これからはジオスとハーレー,忙しい週末になりそうだ。

 
 上記の文章を書いた日から1ヶ月がたった。
 ジオスの走行距離は,まだ100km弱。
 そう,ハーレーからジオスに乗り換えたわけではないので,週末をすべてジオスと過ごすわけにはいかない。「ハーレーのある日常」にピリオドを打つ気はさらさらない。ハーレーで走る悦びは,何ものにも代えがたいのである。
 それにしても,自転車はいい運動だ(笑)。
 10段変速だったとはいえ,よく自転車なんかで名古屋から福井まで走れたものだ,と中学生の頃の自分に感心する()
 
 ペダルをこぎながら見る風景が,何だかすごく新鮮である。

  
Posted by kz-blues at 23:31Comments(0)TrackBack(0)